エルサレムユダヤ化、大義の凋落と政治的欺瞞と諸利益の犠牲者

 

2020年1月25日投稿 モハメッド・ジャベール・アル-リーファイ(PFLPのサイトより)

 

複数の政治的、経済的、社会的諸利益が注目を引き、それが世界の諸国間の緊張の温床となっている。、これが、公正な諸問題が、これらの諸利益が達成されることがない限り、注目を得ることがなくなっている理由である。したがって、人種差別問題、積極的中立、非同盟などの問題が、国際政治での地位を失っている。これらの問題は、国際的非難とアラブとイスラム世界への非難をつくることを目的としてCIAによって作り出された国際テロリズムの問題に置き換えられた。

 

 アラブレベルでは、67年6月戦争の敗北後政治的相違を凍結する必要性によってアラブの政治思想を進めるものとして、登場したアラブの連帯の問題である。それは、エジプトのナセリズムに率いられた民族主義政権とよばれるものと、サウジ政権を代表とする反動国家との間の相違を埋めるものであった。政治的、安全保障的混沌に関する連帯の政治的枠組みにおいて、現在統一的で公式なアラブの政治的立場はない。混沌は、この地域のいくつかの国で起こり、政治体制とアラブ、地域、国際的列強に支持された政治権力をめぐる反対諸勢力との紛争を示すものである。その例はシリア危機である。これらはアラブ民族の未来にとって最も危険であり、イスラエルとの政治的合意の以前からパレスチナ問題に影響を与えていた。諸政府のレベルでアラブ体制の中心問題としてあり、民衆にとっては、民族と宗教次元において単に民族問題であった。しかし、それは、アラブ、イスラムにとって特別なものでなくなった。なぜなら、それよりも重要となった民族的諸問題があったためである。なぜなら、これらの問題は政治体制の安全保障と安定に関わるものだからであり、ほとんどは、抑圧的で、権威的で、反民主的政権であり、変革のかぜから自らを保とうとするものであるからだ。

 

 すなわち、この後退のあと、とくに、アメリカがエルサレムイスラエルの首都と認めて以降、早いペースですすんだユダヤ化からエルサレムを防衛することは、原則の中心の問題である。ところがそれが紛争の主要な問題から滑り落ちた、宗教的にも、この聖地の特性を変えることを決定的、効果的に阻止することができるものを見つけることができない。エルサレムでは、継続的な家の破壊、その家族の追放、シオニスト西エルサレムと東エルサレムの入植地をリンクする政策、プロジェクトが進められている。

 

シオニストの側は、アラブーシオニスト紛争への解決のユダヤ人の語りが、確認され、マーケッティングされ、40カ国以上の首脳と高官の国際的な集まりが、エルサレムで、ホロコーストを記念するために現在開催されている。そして、国際的に注目を集めている国際シオニストの運動のメディア宣伝によって、満たされているいわゆるテロリズム問題である。それに対して、シオニストテロリズムは、人間、石、樹木に影響し、同様にあるアクサモスクで行われている毎日の礼拝者への攻撃として現れているが、 誰もそれに十分に注意を向けない。そして、それは、罪もない何百万の人々が殺された戦争を拡大させたグローバル資本主義体制による政治的欺瞞による恐ろしい政治的実践である。

この欺瞞的な国際世論は、エルサレムの将来へのアメリカの世紀の取引の条項のひとつで、マーケッティングの枠の中に登場するだろう。ワシントンでのアメリカ・イスラエルの首脳会議が開催されることのニュースが流れている。トランプ大統領の招待で、ネタニヤフとガンツが参加する。同様に、クシュナーが地域の諸国をアメリカ・イスラエルのセツルメントの発表のアレンジを仕上げるために訪問する。

 

アラブの公式体制においては、そのいくつかは、エジプト、ヨルダンのようにシオニストと和平協定を結んでいる。また、アラブ湾岸諸国のように正常化を行い、これらの諸国には、エルサレムをひとつにするエルサレムユダヤ化から防衛するために、カタールの利益を犠牲にすることは不可能である。シオニストには統一首都を、アラブ・イスラム諸国の残りは、西洋資本主義大国への依存による政治的経済的利益が、解決の見えないエルサレムについて長期的な闘争にかかわるよりも重要である。したがって、このような現象はおどろくに値しない。アラブ・イスラム世界は、死んでいる。とくに、地域の大国は、そうであり、それらのいくつかは、シオニストとの政治的、安全保障的関係をもっている。トルコのように。決定的な立場をとらず、ユダヤ化を止めることもなく、シオニストには痛くもかゆくもない非難の声明を出してお茶を濁している。、